ninon's BOOK

オリジナルBL小説のブログです。

虹 24

24 チャンスだよ。 休日に、相葉さんが居ない部屋を堪能出来る。 以前、家に入れて貰ったから細かい場所も映像に映らない所までバッチリ把握してある。 心臓が口から流れ出てしまうんじゃないかとさえ思った。 ドクンドクンと色んな血管が破裂しそうに騒いだ…

虹 23

23 ジャケットはソファーにだらしなくぶら下がっている。 スラックスはフローリング。 靴下や下着は何とかバスルームで、入ったシャワー後に裸のままベッドで毛布に包まって眠っていた。 耳につけたイヤホンがガタン、バタンと音を立てるから、その物音で目…

虹 21

21 「あっ!んっ…ぅゔっ…はぁっん!」 「なぁ…ハァッ…名前でっ呼べよっホラッ…くっ…潤って…ハァッ…ハァッ…呼べよ」 俺の上で滑らかに腰を振りながら熱っぽい声で呟く。 乱れた息はもう、長い時間俺の中を掘っている事を突き付けてくる。 「じゅっぁあっ!潤…

虹 8

8 あなたが悪いんだよ…。 俺はそっと首筋に唇を這わせ…ゴソゴソと下へ下がって行く。 ジーンズからまだ勃ち上がってない熱を手にして、口内に含んだ。 グチュ グチュっと唾液を絡めると、相葉さんは俺の頭を熱に向け引き寄せる。 『ぅ…ハァ…美羽…気持ちいい……

こんにちはまた明日 28

28 『舌を出して…』 俺は言われるがままに舌を出す。 『下から…掬うように…舐めて…』 掬うように… 俺は顔を傾け、反り勃った熱を下からゆっくり舐め上げた。 「…っはぁ…ンッ」 相葉くんが俺の髪を愛しそうに撫でるから、恥ずかしくなって俯く。 『ニノ…咥え…

こんにちはまた明日 27

27 俺に覆い被さる男の背中には、大きな翼が生えていて、それは驚くほどに美しく、見ているだけで身体の芯が熱くなる。 下腹部で揺れる頭に指先を埋めて吐息を漏らす。 俺の盛った熱に絡む相葉くんの熱い舌は、あまりにもいやらしく俺を犯.した。 「ハッ…ぁ…

キミとボクの 52

52 息を止めて、時間が進まなければ そう出来るなら 俺はきっとおまえをここから 二度と出さないだろう。 どこかでそんな風に考えていた。 息苦しさはそのせいだったんだろうか。 全てが初めてだった。 自分のモノじゃない性 器を 握る事も…咥える 事も…。 …

雨音に  39

39 「まーくん…」 『…どうして…震えてるの?馴れてるだろ?』 まーくんが優しく肌を撫でる。 「意地悪言うんだな…俺、本当に…嬉しくて…」 『ごめん…そんな風に…言ってくれるなんて』 覆い被さるまーくんの体温が堪らなく俺を興奮させる。 耳たぶを甘く噛んで…

Missing〜from gimmick〜

Missing〜from gimmick〜gimmick「先生…解いて…」 ギリギリと食い込むロープ。 手首から滲んだ血がソレを染めるのに、俺はおかしい程に満たされて溺れていられる。 『今日は雨だ…痛むか?』 随分と長い間 外へ出ていない。 俺は後ろ手に縛り上げられ、シーツ…

gimmick 44

44 先生は暫く泣き止めないままだった。 許せなかった。 先生を本気にさせたソイツも、おかしくさせた周りも… だから、ゆっくり首に腕を回して、優しく引き寄せる事しか出来なかった。 先生は震えながら、俺に…… キスをして 呟いた。 『おまえが…好きだよ…』…

gimmick 39

39 一限開始のチャイムが鳴り響く。 『こんなところで….サボってちゃ…』 「先生が約束してくれたら….戻ります」 相葉先生は肩を竦め、 『約束?』 と、訝しげに眉をひそめた。 「俺を…拒まないで」 『二宮…』 「ずっと困った顔…。」 『困らせてる自覚はある…

gimmick 31

31 唇を舌先がなぞってくる。 キスとは言い難い卑猥な行為。 その後に、相葉先生の長い指が口内の舌を撫でる。 俺は言われもしないのに、ゆっくり、粘着質に指に舌を絡めて舐める。 視界は変わらず闇。 荒い息遣いだけが俺の知るところ。 相葉先生はゆっくり…

gimmick 6

6 「んっ!…ぁあっ!」 ズルっ…と階段から上靴が滑って結局一段登った足は階段から落ちた。 何?今の…声。 「先生っ…何か音が…」 『音?しねぇよ…足開け』 ドクン ドクン ドクン… 鳴り止まない心臓が走る音。 血がブワッと沸き立つ感じ。 二階に向かいかけた…

yellowさんとgreenくん 62

62 シーツに沈めた身体から両腕が伸びて俺の首に巻き付いた。 グイと引き寄せられ、琥珀色の瞳が近づく。 『綺麗だなぁ…和くんの目』 「まーくんの目も綺麗だよ。俺、大好き」 可愛い…可愛いったらない。 男のくせに恋人はまさにあざとい系を極めている。 誰…

yellowさんとgreenくん 54

54 軽い.体をベッド.に担いで.行く。 ゆっくり服.を脱が.せて、身体中に唇.を寄せた。 白く華奢な体がシーツの上でうねる。 立てた膝を合わせて閉じる脚をゆっくり左右に開いた。 内腿.に舌を.這わす。 「んぅっ…はぁ…っまぁ…くんっ」 『和くん…可愛い』 和…

Time 25

Time25 翔ちゃんが茶色の紙袋を抱えて帰って行った。 あれを潤くんと使うのかぁ…って恥ずかしくなった。 相葉さんもよく普通にあんなに明るく渡せたもんだ。 2人きりの店内。 暖色のライトの向こう側、相葉さんが微笑んで手を伸ばしてる。 ゆっくり近づいて…

cross road 33

cross road 33 ちょっと寝たから身体が軽い 自転車を飛ばして家に向かった 自転車のスタンドを蹴飛ばす勢いで止めて家に飛び込む キッチンに走って、目に入った林檎とナイフをカバンに入れてニノの家へ おばちゃんが今から出掛けるから宜しくって看病を交代…

ulysses106

106 頭は真っ白。 寮のベッドなんかと比べ物にならない上等なベッドに乱暴に押し倒した。 手首を抑えつけてニノの上に跨る。 そのまま耳たぶを舐め上げて、甘噛み程度に噛み付いた。 ピクンと跳ねる身体を抑えつけて 『いつも…ニノはズルいよ。』 その言葉は…

宵の口はミルクティー 販売開始

https://requ.ameba.jp/products/55941 宵の口はミルクティーという小説を販売開始しました(*´∇`)ノ REQUから購入頂けます。 是非読んでやって下さい。 bl小説です。 完全オリジナル作品。

虹 一話から十話まで

虹🌈というお話を書いています。 BLです。 ちょっとサイコパスなストーカーがあなたの会社の後輩だったら… また、それが同性だったら… あなたはどんなストーリーを想像しますか? https://ninon-book.net/ 是非読みにいらしてくださいね❤️❤️❤️

魔法のiらんどにて

GOOD BYE caffeine UPしてあります。 amebloにも掲載した作品ですが、宜しければどうぞ暇つぶしにお使い下さい(*´∇`)ノ

時雨月の音 あとがき

時雨月の音あとがき お疲れ様でした☂️☂️☂️ 皆さん楽しんで頂けましたか? 今回のストーリーは、兄雅紀と付き合っていた弟和也はいつも、皆んなから愛される兄に嫉妬して自分への愛を試す為、別れ話を持ちだします。兄の誕生日前夜、雨の日、フラれたショック…

時雨月の音53 最終回

53 paradoxを出たのは明け方。 外は真っ暗なせいか、空から降る粉雪は白くてキラキラ光り輝いていた。 もうすぐ雅紀の命日だ。 永遠に20歳にならない兄を越えて俺は生きてきた。 寂しい空の漆黒は、俺を闇へ度々引き摺り込もうとする。 キラキラ キラキラ 光…

時雨月の音52

52 Masaki Rain スッと開いた寝室の扉。 香るのは雅斗の香水。 近づく足音。 上着を脱いでフローリングに落とす音がした。 うんと冷えた空気を纏った雅斗だと直ぐに気付いて、俺は毛布を持ち上げてベッドから見上げた。 俺を見下ろす瞳が暗がりでも潤んで見…

時雨月の音 51

51 paradoxの店内はいつも通り穏やかな賑わいだった。 雅斗が相葉さんと暮らすマンションに戻らなくなって1か月が経つ。 最初こそ、衰弱するほどだった彼は最近になってようやく普段通りの過ごし方を思い出し始めていた。 相葉さんは随分痩せたと思う。 雅紀…

時雨月の音 50

50 Masaki Rain 和に一目会いたくなってしまった俺は、小雨の降る中、佐藤くんと出て行った雅斗の後を追うようにマンションを出た。 二人の姿はもうどこにも無くて、冷たい雨に打たれて自嘲の笑みが溢れ落ちた。 和とparadoxの前で会えて、俺は恥ずかしい事…

時雨月の音 49

49 Masato Rain- 「大丈夫…ですか?」 俺を覗き込みながら不安そうな顔をする龍我。 「…おまえさぁ…三回もヤッといてよく今更そんな子犬みたいな顔で心配出来るな…」 俺は毛布に包まりながら背中を向けた。 「だって…雅斗くんですよ?俺のだいっすきな…夢み…

時雨月の音48

48 俺が仕事だった事もあって、相葉さんはマンションに帰って行った。呑んで帰る事を勧めたけど、気分じゃなくてってやんわりと断ってきた。 心配する俺に、甘えてごめんねと優しく抱きしめて、頭を撫でてくれた。 いくらだって甘えると良い。 依存するくら…

時雨月の音 47

47 paradoxのオープン前、潤くんがグラスを拭きながら俺をジッと見つめる。 「な、なに?潤くん」 「ヤッただろ」 「え?何言ってんのよ、俺、昨日は」 「めっちゃ見えてるよ?首んとこ」 俺は暫く言われた意味を考えて、ハッとする。 首を手の平で押さえて…

時雨月の音46

46 Masato Rain- 龍我にグイグイ手を引かれマンションのエントランスまで来た。 「待てよっ!待てって!龍我!」 俺の手を引いていた龍我はピタリと立ち止まる。 俯いたまま顔を上げないし、手首を掴む手に更に力がこもるのを感じていた。 「いつから聞いて…