こんにちはまた明日 42
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フラッと相葉くんに向き直り、横たわる彼の肩をガシッと掴んで怒鳴った。
「どうして…どうして俺を助けたんだよ…どうして悪魔が言った時!引こうとしなかったんだよっ!!もしっ!また刺されてたらっ!本当に死んでたかも知れないのにっ!!」
ガクガクと俺に揺さぶられる相葉くんが、呟く。
『…から…』
「何?聞こえないよっ!」
『ニノを殺そうとしたからっ!!そんな事っ!!絶対許さないっ!貴方を俺から奪おうとした事っ!絶対許さないっ!!許せるわけないだろっ!!ニノは俺のっ!!俺の運命なんだっ!!』
相葉くんの叫びを聞いて…相葉くんの目の色が本気過ぎて、俺は固まってしまう。
『俺はニノが居なきゃ…ダメなんです。ダメなんです…』
俺の頰に触れる相葉くんが涙を流す。
俺は締め付けられる胸の痛みを堪えて相葉くんの頭を胸元に抱き寄せ、髪に口づけた。
「バカ…バカやろぅ…」
涙声で小さく吐き捨てるように呟いた。
「…ニノ…相葉くんを頼む。俺と潤はこの倉庫に居る魂を連れてくる。向こうに現れた悪魔は始末が付いてるから、もう安全だ。潤、いけるな」
「あぁ…ニノ…少しでも相葉くんを回復させるんだぞ。分かってるな」
俺は視線を松潤から胸元に抱いた相葉くんに移した。
サラサラの髪を撫で、松潤に視線を戻す。
「少しでも…回復させるっ!」
二人は頷き飛び立つ。
俺は相葉くんに膝枕すると、ゆっくり血塗れの羽を撫でた。
俺に出来る事…
そんなの一つしかない!
『ぅゔっ…っはぁ…』
「痛むよね…大丈夫!絶対壊死させたりしないっ!」
そう言って相葉くんにキスをする。
ゆっくり触れて…何度も優しく。
我慢出来なくなるのは…そう…キミだよ。
開いた唇の中に相葉くんが舌を押し込んで来る。
「んっ…ぅふぅ…んぅっ…」
唾液が音を立てる。
甘い…いつもより…ずっと甘いのは…相葉くんが俺を欲しているから。
「相葉くんっ…首に…噛み付いて…強く」
相葉くんは拒否せず、俺の首をベロッと舐め、すぐにそこに歯を立てた。
「ぁあっ!っっ!くぅっ…っはぁっ!」
ゾクゾクっと背筋を這い上がる痛みと快感。
相葉くんの翼がバサッと揺れ、大きく開き、俺を囲う。
「相葉くん…暗い…」
俺の胸元に顔を埋めていた相葉くんが囁いた。
『ニノ…』
熱く、火照るような吐息混じりの声に、挑発される。
俺はスラックスのベルトを緩め、相葉くんの口にソレを差し出した。
「……舐めて…ぁ…はぁっ…」
俺の囁きに、相葉くんは躊躇なく口を開いた。
グチュグチュッと口内で熱い舌と唾液が絡み付いてくる。
いつもよりうんと早く迸りを放つには十分過ぎる状況下。
人目に晒されかねない刺激が俺を追い込んだ。
相葉くんの髪に指を埋め、吸い付くされる瞬間に力が抜けていく。
ゴクッと生々しく白濁を飲み込んだ音がする。
俺を覆っていた翼が静かに開き、相葉くんが体を起こし肩に額を預けて来た。
『外でなんて…ごめんなさい。』
「何言ってんだよ…相葉くんの為だよ」
擦り寄るようにして返すと、相葉くんは深く重なる
キスをした。