ninon's BOOK

オリジナルBL小説のブログです。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

高橋さんと藍くん  101

101 結局、誤解してつまらないヤキモチを妬いたのはほんの一瞬の出来事で終わった。 暗い非常階段の踊り場。 立ち上がった文也の手を引き、壁に押し付け、藍は薄い唇を堪能していた。 「もぅ…戻らなきゃ…」 「…もう少しだけ…」 藍は文也の腰を抱き寄せる。 …

高橋さんと藍くん 80

80 「関…離せ」 「課長…俺が嫌いっすか?」 ソファーに座る宝井の足元に座る関は俯いたまま呟いた。 宝井が前髪で表情が見えない関の髪を撫で上げる。 「早急だとはおもわねぇか?」 「もう…進め方が分からないです」 「分からないって…」 「今まで簡単だっ…

高橋さんと藍くん  79

79 文也の仕草に、藍の我慢は限界を超えた。 「高橋さんっ…俺も、もう挿れたい…」 「藍くんっ」 文也は藍の首に腕を回す。 文也の太ももの裏を藍の手のひらが滑るように押し上げる。 散々解した箇所にヌルヌルと先端を当てがい、ゆっくり身体を押し込んだ。 …

高橋さんと藍くん  78

78 「ベッド…行きます」 藍は果てた文也を湯船から抱き上げた。 「少しのぼせましたか?…水…持って来ます。っ!!…た、高橋さん?」 「い、行かなくて大丈夫…側に…居て」 白い肌をピンクに染めた文也は藍の手首を離さなかった。 「離れると…ちょっと…恥ずか…