ninon's BOOK

オリジナルBL小説のブログです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

こんにちはまた明日  42

42 フラッと相葉くんに向き直り、横たわる彼の肩をガシッと掴んで怒鳴った。 「どうして…どうして俺を助けたんだよ…どうして悪魔が言った時!引こうとしなかったんだよっ!!もしっ!また刺されてたらっ!本当に死んでたかも知れないのにっ!!」 ガクガクと…

高橋さんと藍くん  101

101 結局、誤解してつまらないヤキモチを妬いたのはほんの一瞬の出来事で終わった。 暗い非常階段の踊り場。 立ち上がった文也の手を引き、壁に押し付け、藍は薄い唇を堪能していた。 「もぅ…戻らなきゃ…」 「…もう少しだけ…」 藍は文也の腰を抱き寄せる。 …

高橋さんと藍くん 80

80 「関…離せ」 「課長…俺が嫌いっすか?」 ソファーに座る宝井の足元に座る関は俯いたまま呟いた。 宝井が前髪で表情が見えない関の髪を撫で上げる。 「早急だとはおもわねぇか?」 「もう…進め方が分からないです」 「分からないって…」 「今まで簡単だっ…

高橋さんと藍くん  79

79 文也の仕草に、藍の我慢は限界を超えた。 「高橋さんっ…俺も、もう挿れたい…」 「藍くんっ」 文也は藍の首に腕を回す。 文也の太ももの裏を藍の手のひらが滑るように押し上げる。 散々解した箇所にヌルヌルと先端を当てがい、ゆっくり身体を押し込んだ。 …

高橋さんと藍くん  78

78 「ベッド…行きます」 藍は果てた文也を湯船から抱き上げた。 「少しのぼせましたか?…水…持って来ます。っ!!…た、高橋さん?」 「い、行かなくて大丈夫…側に…居て」 白い肌をピンクに染めた文也は藍の手首を離さなかった。 「離れると…ちょっと…恥ずか…

vintage motion 58

58 jun 北海道は観光シーズン真っ只中だった。 どのホテルも満室な中、この男と来たらいけすかない。 「翔さん…」 「何だ?」 「何であんたの会社の出張で来てるっつーのにまた豪華にスイートなんだよ!」 「あぁ…まぁ、アレだ。コレは自腹だから良いんだよ…

vintage motion 57

57 aiba ニノの事を真剣に考え始めてからというもの、当たり前だけどそれなりに男同士である事について勉強した。 少しの酒と沢山の涙。 その余韻に任せた押しの一手。 マンションに連れ帰ったニノをソファーで抱いていたら、もうどうしょうもなく我慢が利か…

vintage motion 51

51 jun 翔さんの頭が、どんどんと下りていく。 鎖骨辺りに圧を感じ、キスマークが身体に残るのを感じる。 「ちょっ…翔さんっ…お、俺…」 いつもと違う流れに身体が強張っていた。 緊張とも違う…違和感。 俺はいつもする側で、こんな風に優しく撫でられる事な…

vintage motion 27

27 jun ずぶ濡れだ、ちくしょ… まるでついてない… BARを出て雨に降られた。 小汚い落書きだらけのシャッターが降りた古着屋の軒下に避難したものの… 何だか色んな気持ちが整理出来ない。 俺は俯き携帯を手にする。髪から滴る雫が画面を濡らした。 コール音を…

vintage motion 8

8 nino 「んぅっ!ぁんっ!ハァっ…ハァっぁあっ!もっと…突いてっ…奥ぅ……んっぁあっ!ぁあっ!良いっ!凄いっ!」 ホテルのベッドがギシギシ軋んで、気分は絶頂に興奮していく。 「ねぇっ!…何かっ…良い事っ!あった?」 グチュッと卑猥なローションの音を立…

drug 48

48 シングルベッドに近いくらいの座面はあるだろうソファーに、絡まるように飼い主を組み敷く犬が1匹。 後ろから抱きつくように杭を打つ。 熱くたぎった欲望が、弱った身体を容赦なく揺らした。 耳に噛みつきながら、熱に浮かされたように囁く。 『愛してる……

drug 47

47 『二宮さん…』 「っん…ぁ…相葉っさんっ…」 ゆっくり、ゆっくり身体を開く。 髪一本だって愛しい。 指先で輪郭をなぞるように撫でながら、首筋を通り、鎖骨に触れる。 指先が当たる皮膚が、小さく揺れて、腰が浮くのを見ると、こっちも色々と我慢の限界で…

drug 8

8 静かに足の指を舐める音が響く。 そこに、熱い吐息が混ざって、鎖を持つ二宮さんは天を仰ぎながら震える。 「っはぁ…ほんっと…相葉さんは犬みたい」 首輪から繋がる鎖をグンと引かれベッドに座る二宮さんの足に挟まれるように膝で立った。 そのまま、二宮…

libido 96

96 yellow side ドンッと扉を閉め、ガチャンと鍵を掛けるまーくん。 短く息が上がる俺たち。 汗ばむ身体に張り付く浴衣。 花火が盛り上がる中、会場から少し離れた公衆トイレは薄暗く無人だった。 壁に手を突いて、片足を抱えられ、便座に乗せられる。 たく…

libido 93

93 『カズッ!ダメだよっ!』 「だって…」 『だってじゃなくてっ!ねっ!ストップ!ストップ!』 カズは身体を離して首を傾げる。 「何で?キス…嫌だった?」 『ちっ!違うよ!嫌なわけっ!』 「じゃあ何で…」 『なっ何でってそのっ!」 俺は膝を引き寄せ足…

libido 87

87 Green side すっかり行為に耽った俺たち。 1回目が終わった後、カズが俺に呟いた。 「声…大丈夫だったかな…」 あんなにエロく乱れたくせに、控えめな恥じらいを見せるカズにまた俺の股間がムクムクする。 『翔ちゃんがさ…一応防音って、一言だけ言って来…

libido 86

86 「ふぅ…ぁ…はぁっ…ハァぁっ…ぁっ…」 『気持ちいい?…カズここ、好きだよね?』 グチュグチュっと盛った熱に後ろに塗り余ったローションが塗りつけられる。 先端を包んでそこばかりグチュグチュと攻めるもんだから、ガクガクと痙攣しながらイクのを堪える…

libido 71

71 Green side まだ小便器から3人の生徒の声がする中、勃ち上がりもしていないモノを下着から出したカズがパクリと口に含んだ。 手にしていた答案用紙がグシャッと鳴る。 『ぅ…』 グッと片手で口を抑えた。もう片方の手でカズの肩を答案用紙ごと掴む。 カズ…

libido 70

70 Green side バタバタと廊下を走って隣の教室に飛び込む。 『カズっ!!…ぁ、あれ?』 「あぁ…ニノならトイ」 『ありがとっ!!』 「…レって、最後まできけよ」 後ろで松本がボヤくのが聞こえたんだけど、俺は一直線に男子トイレに駆け込んだ。 そこには一…

libido 65

65 yellow side 翔ちゃんちで勉強会。 その後の帰り道。 ズルいまーくん。 俺、まーくんとあんなエッチな事したのに、まだ慣れない。 突然の顔のアップとか、ギュッてされたりとか、ドキドキしてたまんない…。 みんなそうなのかな…俺、まーくん好きすぎなん…

libido 55

55 Green side カズの腰を持ち上げる 手のひらに出したローションで自分の昂った熱を軽く扱いた。 ヌチュヌチュと激しくいやらしい音が鳴ると、カズはシーツに沈めた顔をゆっくり上げ俺を振り返った。 俺は余ったローションの付いた手でカズの割れ目をネチャ…

libido 54

54 yellow side ダメだ カッコイイ 好き好きっ!好きっ! 「まーくんっ…俺っ…もう…こんな」 膝を擦り合わせるように足を捩る。 まーくんがゆっくり俺の下半身を見下ろす。 『カズ…』 俺の熱はジンジンと張り詰めてズボンの生地を盛り上げていた。 まーくんが…

libido 44

44 Green side 口内に含んだカズが吐き出した白濁。 喉仏が揺れ、身体の中に送り込む。 「まーくんっ!飲んだのっ!?」 『カズのは全部俺のだから。誰にも何一つあげないんだ。…覚悟…してね』 俺は用意していたローションを手の平に垂らした。 「まーくん、…

寂しいならば 58

58 nino’s Book 流れで仕方ないのも分かってるし、俺は多分元々こっちの素質がある…! と…思い込まざるを得ない。 すっかり火がついた相葉さんは俺の服を簡単に脱がせて身体中に愛撫してくれる。 イラストby manaoつまり、今日も俺が下…って流れは止められな…

寂しいならば 55

55 nino’s Book 泣くつもりなんかなかったのに、すっかり相葉さんと吉高さんのペースに巻き込まれた。 小さい頃のイジメっ子を思い出したじゃないか…。 2人して… 何だか本当に俺だけがバカみたいだ。 騙されたなんて誤解して… 相葉さんは俺が有名だから勝手…

寂しいならば 54

54 masaki’s Book ソファーには、ニコニコした吉高さん。 その隣で完全に怒り狂ってる二宮さん。 俺はローテーブルを前にフローリングに正座していた。 何とも言えない重い空気だ。 「あ、そうだ!あなた名前は?」 始まらないバトルに痺れを切らせた吉高さ…

寂しいならば 43

43 nino’s Book 指…入ってる… 苦しくて、息出来ねぇ 短い息継ぎに気付いた相葉さんが優しくキスしながら深呼吸するように促してくれる。 力の入った身体からゆっくり脱力するように努めた。 相葉さんがどんなに頑張ってくれたって、俺も協力しなきゃ絶対こん…

寂しいならば 42

42 masaki’s Book シーツの上でゆっくり抱きしめて、キスをしたら…二宮さんが、ちょっとだけ雄の目をした気がした。 息が上がって、足を絡めたら自分の熱が二宮さんの太ももに擦れてヤバいッて腰を引いた。 そうしたら二宮さんが俺の腰に腕を絡めて引き戻す…

虹  51

51 相葉さんはスーツのジャケットを脱ぎながら内ポケットから携帯を取り出した。 パソコンの画面を見つめていると、ハンガーにスーツをかけながら、肩で携帯を挟んでる。 どこかに連絡しようとしているようだった。 ピピピピ… 高い電子音が鳴り響く。 それは…

虹 38

38 広い触れ合うはずのないベッドで… 身体が重なり、絡まる。 脱ぎ捨てたスウェット。 荒い息遣い。 『ニノ…ニノっ…』 俺に覆い被さりキスをくれる。 首筋を唇がついばむように下っていく。 鎖骨に噛みつかれて身体がしなった。 「はぁっ!!…んっ!」 『ク…