drug 48
48
シングルベッドに近いくらいの座面はあるだろうソファーに、絡まるように飼い主を組み敷く犬が1匹。
後ろから抱きつくように杭を打つ。
熱くたぎった欲望が、弱った身体を容赦なく揺らした。
耳に噛みつきながら、熱に浮かされたように囁く。
『愛してる…愛してます…二宮さんっ』
「んぁっ!はぁっんぅ…くっ…ぁあっ!奥っ!ゃあっ…だ、ダメっだ…」
逃げようとする身体を許さず、腕の中に引き戻す。
肩に歯を立てると、ビクンと、身体が強張って中がキュンと俺の熱を締め付ける。
『っはぁ…締め…過ぎ…まだ…イキたくない…』
耳に舌を這わせ呟くと、また二宮さんの身体がゾクゾク震えて中が締まる。
イッてしまうのが勿体無くて、腰を止めると、二宮さんは自ら細い腰を押し付けて揺らし始める。
『煽ったの…あんたですからねっ』
後ろから抱きしめて横向きに戯れていた身体の向きを変える。グイと腰を持ち上げ、二宮さんをうつ伏せにした。
後ろから眺める腰のラインを撫でる。
ただ 愛しいと
触れる指が震えて
胸が詰まるように苦しく
歯を食いしばって彼の身体を揺らした。
二宮さんが全てだと
3年前の恋をした心が、叫びを止めない。