ninon's BOOK

オリジナルBL小説のブログです。

libido 44

44

Green side

口内に含んだカズが吐き出した白濁。

喉仏が揺れ、身体の中に送り込む。

「まーくんっ!飲んだのっ!?」

『カズのは全部俺のだから。誰にも何一つあげないんだ。…覚悟…してね』

俺は用意していたローションを手の平に垂らした。

「まーくん、それ…」

『うん…カズが痛くないようにね。足…開くよ』

「まーくんっ」

白い膝に手をかけて左右に開く。

少し上に持ち上げると、恥ずかしいのか膝を合わそうとする。

『カズ…ヤダ?やめる?』

「ぅ…や…やめない…けど…まーくんばっかするんじゃ…ヤダ。俺も…まーくんの…」

カズはゴソゴソ起き上がり、俺の足の間に顔を埋めた。

「俺も…舐める」

下から見上げてくる表情に、ゴクリと喉が鳴る。

カズが…俺のを?!

目眩がしそうなのに、カズは俺のベルトに手をかけどんどん脱がせていく。

「ぅわ…おっきい…」

マジマジと熱り立つソレを見つめ、白いフワフワの指先が纏わりついて来た。

『カッカズッ!!いいよ!カズはそんな事しなくてっ!』

「ヤダッ!!するもんっ!気持ち良くしてあげるからっ!!…こういうの…お互い良くないとヤダよ」

そう言ったカズはパクッと俺自身を咥え込んだ。

小さな口が少し苦しそうにモノを舐める。

グチュ、チュパッ…

「んっんっ…ふぅっ…んぐっ」

俺はその姿を見て片手で顔を覆った。

くっそエロい…

なんだこの絵面…

ヤバい…すぐ出そうっ!

カズの髪を撫でる。

口に含む音と、漏れる声。

『やばいよ…もう出ちゃう』

呟くと、チュパッと水音を立てて口からモノを出したカズが囁いた。

「いいよ、ちょうだい」

先端をペロッと舐めてからまたグチュッと口内に含んだ。

無理!!出るっ!!

『っくぅ!!…はぁっ…はぁっ…ごめ…カズ大丈夫』

ジュルッといやらしい音をさせて顔を上げたカズ。

口の端から白い汁を垂らして顔を赤らめて言った。

「まーくんのだから…俺、すげぇ…嬉しい」

俺は全身の血が沸き立つんじゃないかと怖かった。

良くこんな小悪魔と半年もキスだけで我慢がきいたもんだ。

もう一度カズを押し倒した。

「まーくん…好きだよ」

『うん。俺も大好き。』

ギュッと抱きしめてから、ゆっくり身体中にキスをした。

白い肌はみるみる赤く染まって、俺しか知らない声を聞かせてくれる。

もう一度ローションを手にとり、カズの足を片方肩に担いだ。

露になったソコにヒタヒタと塗りつけていく。

身体が固くなっていくのがわかった。

『指で慣らすから…息、吐いて』

「ぅ…うん…」

クチュッと中指が埋まっていく。

「ぅゔ…はぁっ…」

苦しそうな息遣い。

指をゆっくり上下させる。

「んっぅ~…まぁ…くん、苦し」

俺はカズの足にキスしながらゆっくりゆっくり指を動かした。

静かに薬指も挿入する。

二本になった途端、カズはお腹を撫でながら身を捩った。

「はぁっ…はぁっ…何かっ…変っ!中…」

『痛い?』

「違っ!…あっ!ぁ…ヤダっ!まーくんっ!ソコッ!ダメっ!」

差し込んだ指がキュウキュウと締め付けられる。

中で指をクイと曲げて擦るたび担いだ足がびくびくと揺れた。

きっと良い場所に当たってるんだ!

『気持ちい?ここ』

「やっ!ヤダっ!ヤダっ!」

『可愛い…無理、止まんないっ!』

カズの足をぐいと折りたたみ差し込んだ指を激しくピストンさせた。

喘ぐカズが可愛いすぎて目を細め表情を見つめてしまう。

自分のモノからだらだら我慢出来ず溢れる透明な汁が裏筋を流れていく。

もう、それはガチガチで我慢の限界だった。

「ぁあっ!んぅ~っっ!!ダメっ!!」

『カズ、もう挿れるね。』

指を抜いて、ヌルヌルになった先端を当てがう。

「まーくんっ!!」

カズが名前を呼ぶもんだから、ハッと我に返った。

短く息の上がったカズが俺の首に腕を回して

呟いた。

「はぁっ…はぁっ…まーくんっ…好きっ…はぁっ…大好きっ…」

俺は何だか、一つになる事に感動さえしてしまって、身体が震えていた。

こんなに好きな人と、抱き合えるなんて。

『カズ…俺もだよ…大好きっ…ずっとずっと…一緒に居ようね』

「うんっ」

カズに口づけながら、ゆっくり体をおしこんだ。

塞いだ唇が震えて、甘い声が漏れる。

「んぅっ…ぅ…ん…フゥッ…」

離れた唇は喘ぎ出す。

気持ち良さそうにビクビクとしなる身体。

ゆっくり腰を進めて頰や瞼に口づける。

締め付けられる熱があまりに気持ち良くて頭が真っ白になりそうだった。

『カズッ…凄いっ…はぁっ…中、気持ちいいっ』

「俺もっ!ダメッ!イキそうっ!」

カズの中が痙攣した瞬間、腹に温かい温度を感じた。

カズがイッて吐き出した迸りがタラッと流れる。

それを見た瞬間、ゾクゾクと満足感が身体を満たして、俺も同じように果ててしまった。

しかも中で…。

『カズッ!俺っ!』

「ふふ…中出し…エロ…」

ペロッと舌を出すカズ。

俺は苦笑いしてしまう。

その後も…

元気で若い俺たちは覚えたての快楽を貪り

何度も何度も

身体を重ねた。