ninon's BOOK

オリジナルBL小説のブログです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

虹 24

24 チャンスだよ。 休日に、相葉さんが居ない部屋を堪能出来る。 以前、家に入れて貰ったから細かい場所も映像に映らない所までバッチリ把握してある。 心臓が口から流れ出てしまうんじゃないかとさえ思った。 ドクンドクンと色んな血管が破裂しそうに騒いだ…

虹 23

23 ジャケットはソファーにだらしなくぶら下がっている。 スラックスはフローリング。 靴下や下着は何とかバスルームで、入ったシャワー後に裸のままベッドで毛布に包まって眠っていた。 耳につけたイヤホンがガタン、バタンと音を立てるから、その物音で目…

虹 21

21 「あっ!んっ…ぅゔっ…はぁっん!」 「なぁ…ハァッ…名前でっ呼べよっホラッ…くっ…潤って…ハァッ…ハァッ…呼べよ」 俺の上で滑らかに腰を振りながら熱っぽい声で呟く。 乱れた息はもう、長い時間俺の中を掘っている事を突き付けてくる。 「じゅっぁあっ!潤…

虹 8

8 あなたが悪いんだよ…。 俺はそっと首筋に唇を這わせ…ゴソゴソと下へ下がって行く。 ジーンズからまだ勃ち上がってない熱を手にして、口内に含んだ。 グチュ グチュっと唾液を絡めると、相葉さんは俺の頭を熱に向け引き寄せる。 『ぅ…ハァ…美羽…気持ちいい……

こんにちはまた明日 28

28 『舌を出して…』 俺は言われるがままに舌を出す。 『下から…掬うように…舐めて…』 掬うように… 俺は顔を傾け、反り勃った熱を下からゆっくり舐め上げた。 「…っはぁ…ンッ」 相葉くんが俺の髪を愛しそうに撫でるから、恥ずかしくなって俯く。 『ニノ…咥え…

こんにちはまた明日 27

27 俺に覆い被さる男の背中には、大きな翼が生えていて、それは驚くほどに美しく、見ているだけで身体の芯が熱くなる。 下腹部で揺れる頭に指先を埋めて吐息を漏らす。 俺の盛った熱に絡む相葉くんの熱い舌は、あまりにもいやらしく俺を犯.した。 「ハッ…ぁ…

キミとボクの 52

52 息を止めて、時間が進まなければ そう出来るなら 俺はきっとおまえをここから 二度と出さないだろう。 どこかでそんな風に考えていた。 息苦しさはそのせいだったんだろうか。 全てが初めてだった。 自分のモノじゃない性 器を 握る事も…咥える 事も…。 …

雨音に  39

39 「まーくん…」 『…どうして…震えてるの?馴れてるだろ?』 まーくんが優しく肌を撫でる。 「意地悪言うんだな…俺、本当に…嬉しくて…」 『ごめん…そんな風に…言ってくれるなんて』 覆い被さるまーくんの体温が堪らなく俺を興奮させる。 耳たぶを甘く噛んで…

Missing〜from gimmick〜

Missing〜from gimmick〜gimmick「先生…解いて…」 ギリギリと食い込むロープ。 手首から滲んだ血がソレを染めるのに、俺はおかしい程に満たされて溺れていられる。 『今日は雨だ…痛むか?』 随分と長い間 外へ出ていない。 俺は後ろ手に縛り上げられ、シーツ…

gimmick 44

44 先生は暫く泣き止めないままだった。 許せなかった。 先生を本気にさせたソイツも、おかしくさせた周りも… だから、ゆっくり首に腕を回して、優しく引き寄せる事しか出来なかった。 先生は震えながら、俺に…… キスをして 呟いた。 『おまえが…好きだよ…』…

gimmick 39

39 一限開始のチャイムが鳴り響く。 『こんなところで….サボってちゃ…』 「先生が約束してくれたら….戻ります」 相葉先生は肩を竦め、 『約束?』 と、訝しげに眉をひそめた。 「俺を…拒まないで」 『二宮…』 「ずっと困った顔…。」 『困らせてる自覚はある…

gimmick 31

31 唇を舌先がなぞってくる。 キスとは言い難い卑猥な行為。 その後に、相葉先生の長い指が口内の舌を撫でる。 俺は言われもしないのに、ゆっくり、粘着質に指に舌を絡めて舐める。 視界は変わらず闇。 荒い息遣いだけが俺の知るところ。 相葉先生はゆっくり…

gimmick 6

6 「んっ!…ぁあっ!」 ズルっ…と階段から上靴が滑って結局一段登った足は階段から落ちた。 何?今の…声。 「先生っ…何か音が…」 『音?しねぇよ…足開け』 ドクン ドクン ドクン… 鳴り止まない心臓が走る音。 血がブワッと沸き立つ感じ。 二階に向かいかけた…