ninon's BOOK

オリジナルBL小説のブログです。

Time 25

Time25

 

 

 

翔ちゃんが茶色の紙袋を抱えて帰って行った。

 


あれを潤くんと使うのかぁ…って恥ずかしくなった。

相葉さんもよく普通にあんなに明るく渡せたもんだ。

2人きりの店内。

暖色のライトの向こう側、相葉さんが微笑んで手を伸ばしてる。

ゆっくり近づいて額ごと胸に当たってやった。

「バカだよね、相葉さんて」

『何でだよぉ…』

「翔ちゃんと何話してたの?」

 


『クフフ…気になってんだ』

「なるだろ!普通」

相葉さんは俺をぎゅっと抱いてジッと目を見る。

黒目の大きな優しい目。

あんまり見つめるからゴクって喉が鳴る。

「なっ!何だよ!」

『いっぱいいっぱい優しくして、それから使うんだよって言っただけだよ』

スーッと近づいた唇が重なる。

 


クチュピチャっとわざと大きな音を立てながら舌を絡めてくる。

長い指が腰を撫で上げて服の中に入り背中を這う。

耳に舌先を這わせながら

『いっぱい優しく…ね』

足がガクガク震えて縋り付くみたいに相葉さんの肩に掴まった。

『ふふ…したくなっちゃうね』

「ばっか!店だぞ!」

『腰砕けてるくせに』

チュって首筋にキスされて腰を持ち上げられ、カウンターの椅子に座らされた。

 


『ちょっと休んでて。無理してるんだから』

相葉さんはそういって、カウンターの中に入ってシンクで洗い物を始めた。

俺はカウンターに頬をついてそれを黙って眺める。

 


相葉さんが言った通り。

少し無理した身体がキシキシ痛んでちょっとだけ目を閉じた。