ninon's BOOK

オリジナルBL小説のブログです。

libido 93

93

『カズッ!ダメだよっ!』

「だって…」

『だってじゃなくてっ!ねっ!ストップ!ストップ!』

カズは身体を離して首を傾げる。

「何で?キス…嫌だった?」

『ちっ!違うよ!嫌なわけっ!』

「じゃあ何で…」

『なっ何でってそのっ!」

俺は膝を引き寄せ足をギュッと閉じた。

「ぁ…まーくんもしかして…勃った?」

ツンツンと脇腹を突かれる。

『ぅわああっ!もうっ!カズっ!』

俺が慌てると、カズは隣りにちょこんと座った。

それから、急に俺の引き寄せた足の間に顔を埋めた。

『カッカズっっ!!』

浴衣をたくしあげられ、前を開かれる。

しっかり元気になった熱が下着を突き上げていた。

カズはゴムに指をかけると、グイと中身を引き摺り出す。

『ちょっ!』

「シッ…静かにしないと、本当に人来ちゃうよ」

どっ!どっ!

どーしてこうなったぁーっっ!!

人差し指でシーッ!とポーズしたカズは小さな口で下着から出した俺の盛りをパクッと口に含んだ。

『んっ!!…くっ…』

我慢出来ず声が漏れる。

カズのフワフワの黒髪に指が埋まって、俺はギュッと目を閉じて天を仰いだ。

グチュゥ…ズズッ…チュ…クチュ…

わ、ワザと音立ててないか?!

いや!静かだから?

いやいや!エロ過ぎて力入んないっ!

『ハァ…ぅ…カ、カズ…ンッ…も、やめょ…』

ジュルっと音をさせて口から熱を出したカズが俺を見上げて呟いた。

「何で?まーくん、気持ち良くない?」

『逆だよっ!逆っ!もう、出そうだから…っんぅっ!ハァッ!』

カズは俺の言葉を聞くなり、裏筋にベロリと舌を這わせた。

ガチガチになった自身がビクビクと快感を欲しがる。

『カズッ!聞いてる?!イキそうだからっ!』

カズはチュッと先っぽに唇を当てて俺にニヤリと微笑んだ。

絵面がヤバい…

もう、しばらくオカズコレで抜きまくれそうな光景に俺は息が上がるのを整えようとした。

その時だ。

「飲んであげるから…出していいよ」

『は…ハァッ?!何言って、ぅっ!!くぅっ…マジッ!無理無理っ!そんなっ!出るっっ!!!』

「ぅぐっ…ンッ…っはぁ…」

チュルッと熱を口から離したカズの喉仏がゴクンと揺れた。

『カズッ!だっ!大丈夫?!あ、ちょっ!ちょっと待ってて!お茶買ってくるっ!!』

「大丈夫だよぉ」

『俺が大丈夫じゃないっ!!待ってて!』

砂浜に足を取られながら走った。

腕で顔を隠すように人混みに紛れる。

エロいっ!

何でだよっ!

何であんなっ!

はぁぁ~っっ!

カズがエロいと心配過ぎる…。

いやっ…嬉しいんだよ?嬉しい。だけど…

俺じゃない人にも目が行ったりしないか…興味が出たりしないか…凄く不安になる。

昨日の夜の事を思い出していた。

夢中になったのはお互い同じ事…。

あんな風に乱れる姿を俺は絶対誰にも譲れない。

ギュッと噛み締めた唇。

自販機で水を買って、出てきたペットボトルをキツく握った。

 

libido 87

87

Green side

すっかり行為に耽った俺たち。

1回目が終わった後、カズが俺に呟いた。

「声…大丈夫だったかな…」

あんなにエロく乱れたくせに、控えめな恥じらいを見せるカズにまた俺の股間がムクムクする。

『翔ちゃんがさ…一応防音って、一言だけ言って来たんだぁ』

「翔ちゃんが??」

『そ、一応、気にしてくれてんじゃない?』

カズはカァっと真っ赤になってシーツに包まった。

『くふふ…そんなに深く考えなくても。あっちもさ…多分…ね?』

ハイハイでベッドの上を進み、シーツに包まって背中を向けるかずを抱きしめる。

『カズぅ…終わり?』

スゥーっと右手をカズの熱に伸ばすと、途中で手首を掴んで止められた。

薄いブラウンの瞳が見上げてくる。

「翔ちゃん達も…ヤッてるって事だよね?」

『そ、そうだね…』

「じゃ、声、我慢してんの、俺だけじゃないんだ」

爽やかな笑顔でぶっ飛んだ事言うんだから!

俺はムラッとした感情を我慢出来ずカズのモノを後ろから掴んで扱いた。

「まぁくんっ!ぁんっ!」

胡座をかいた上に抱き上げ肩に顔を乗せてカズの熱を覗き込む。

『すっごい…我慢汁…見てカズ』

後ろから先端を撫でて付けた指先に付いた透明の粘りをカズに見せた。

「まーくん…っんっ!いじっわる!ぁっ!」

『さっき中で出したから…もう入れても良い?』

後ろから割れ目に俺の先端を擦り付ける。

ニュルニュルと滑る勢いで半分くらい中に入ってしまった。

「ぁあっんっ!」

『ごめん…でも、この体勢すっごい…くる』

カズが俺の腹の上で軽くブリッジでもする様になるせいで、前が丸見えだ。

後ろから突き上げると、両方の内腿がフルフルと痙攣する。

良く見るとジュワリジュワリと反り勃った先端から白濁が漏れている。

『カズ…トコロテンしてる…気持ちぃ?』

カズが甘い声を漏らしながらコクコクと頷く。

「まぁっくん…ダメぇ、ぁっ!あっ!ぁあんっ!」

突き上げていた身体を前に押し出して、四つん這いにさせた。

後ろからガッチリ細い腰を掴んだ俺は、カズの中に何度も何度も打ちつけた。

カズがガクンと倒れ込み、腰だけは俺が引き寄せ動きを止めない。

『カズっ…ぁあ~、すっげぇ…イイッ…ハァぁっ…イキそぅ』

シーツに埋もれていたカズが首だけで振り返って揺れながら呟いた。

「良いっょ…イッて」

潤んだ瞳、汗ばんで乱れた黒髪、アーンド悩殺ワード!!

俺は瞬間的にイッてしまった。

マジでヤバい。

絶対に俺以外に触れさせちゃダメだ!

こんなの好きにならないわけない!!

どうして、カズはこうも色気がダダ漏れなんだよ!

「ふふ、まーくんイッたぁ~」

ヘナッと腰から力が抜けたのがわかった。

カズはグテンとうつ伏せのままシーツに顔から埋まる。

俺が隣りに寝転びギュッと抱きつく。

『カズもベタベタ…』

腹を撫でるとヌルヌルと迸りが手を濡らした。

「そりゃあね…だってまーくんの事…大好きだから」

手が伸びて来て、俺の頰を包むと薄い唇が重なった。

コツンと額をぶつけ合いカズに囁いた。

『俺も。大好きだよ』

大好き。

カズだけが。

大好きだよ。

 

libido 86

86

「ふぅ…ぁ…はぁっ…ハァぁっ…ぁっ…」

『気持ちいい?…カズここ、好きだよね?』

グチュグチュっと盛った熱に後ろに塗り余ったローションが塗りつけられる。

先端を包んでそこばかりグチュグチュと攻めるもんだから、ガクガクと痙攣しながらイクのを堪える。

『くふふ…可愛い。口からヨダレ流れてるよ。』

チュッと顎に滴る唾液を舐めとるまーくんがそのまま俺の両足を抱えて折り畳んだ。

「んっぁあっ!!」

『運動不足…解消しなきゃダメだね』

されるがまま力の入らない俺は膝裏に食い込むまーくんの指を感じながら目を閉じた。

その瞬間だった。

熱くてヌルヌルした先端が俺の中にジワリと突き付けられ、抉る。

「ハァッ…ハァッ!ぁあっ!」

『入っ…ったぁ…キッツ…』

「ま、まーくんっ…」

ギュッと首に腕を回す。

ハッハッと短く切れる息遣い。腰がいやらしくうねる。

『ちょっ!カズっ!馴染んでからっ!そんなっ!くぅっ…』

「ハァッ!ハァッ!もっとぉ…まっ…まーくんっ、もっと…して」

俺はまーくんを押し倒して逆転した体勢になった。

中が疼く。

普通じゃなくていい。

まーくんとなら

異常で構わないんだ…。

まーくんの胸に手をつき、大きく開いた脚を踏ん張りながら自分で腰を振った。

破廉恥でいやらしくて、何とも言い難いポーズなのに、下から揺れる俺の腰を持つまーくんは満足そうに目を細めている。

「またっ…大きくなった…」

中の杭が俺と目が合うたび膨らむ。

『カズが悪い』

そう言って下から激しく俺を突き上げた。

肌を打つ音がローションの音に混ざり、まーくんが小さく吐息まじりに呟く。

『ハァッハァッ…エッロイ…カズっ…ヤバい』

ガクガク揺れながら、何回も中イキして、内腿が震え痙攣する。

「やぁっ!ぃやぁっ!ダッ…ダメっ!ヤバい!ヤバいってばぁっ!んぅっ!」

まーくんに唇を塞がれる。

そのまま抱き上げられ正常位になると、片足だけ大きく開かされ、奥深く目掛けてガンガン腰を打ち付け始めた。

目がチカチカして、頭が真っ白になる。

いつもより乱暴に感じる行為が、どうしてだか心地よかった。

まーくんが、俺の言った事に怒ってるのを感じる。

ずっと一緒に居るって言ってるのに、信じない俺に苛ついてる。

それでいて、俺が好きで堪らないって伝わってくる。

手に取るように分かるまーくんの気持ちが、俺を壊すみたいに快楽に堕とす。

「まぁっ!くんっ!気持ちぃっ…ハァぁっ…奥ぅっ!…ぁああ~んぅ~~っっ!!!気持ちぃっよぉ~」

甘えるようにまーくんに抱きつく。

『くっ…ハァッ!カズっ!もうっイキそっ!ハァッハァッあぁ…ダメっ!出る出る!』

「出してっ」

俺の煽る言葉に一瞬まーくんの目が見開いた。

その瞬間、ギュッと最奥に叩きつけられた硬い熱から吐き出された白濁が中を満たした。

ドサッと俺の上に降ってくるまーくん。

汗だくな額を撫で上げて上げると、まーくんは俺の頰にチュッとキスをして耳元で囁いた。

『俺から、逃げられるわけないでしょ?』

そう言われて、残りの白濁さえ最奥に押し込むようにキツくズンッと突き上げられた。

俺はその快感で、まーくんと自分の腹を

ベタベタに汚した。

 

libido 71

71

Green side

まだ小便器から3人の生徒の声がする中、勃ち上がりもしていないモノを下着から出したカズがパクリと口に含んだ。

手にしていた答案用紙がグシャッと鳴る。

『ぅ…』

グッと片手で口を抑えた。もう片方の手でカズの肩を答案用紙ごと掴む。

カズはお構いなしに唇を窄め、頭を上下し始めた。

当たり前だけど、ムクムクと立派に育つ熱を抑えられない。

ようやく、3人が手を洗い始めた。

話し声はどんどん離れて行く。

それでも、このエロ過ぎる現状には変わりない。

下を見下ろすと、小さな口がパンパンの俺を咥え込んでいやらしい水音を立てている。

キーンコーン…

チャイムが鳴り響く。

授業が始まってしまう。

校内、トイレ、授業開始…

イケナイ要素というのはこんなにも背徳的なもんなんだろうか。

『カズっ…行かなきゃ』

そう何とか呟くと、カズは口から俺自身をズルッと出すなり、ゆっくり足を開いた。

便器の蓋の上に座ったカズの股間は制服を押し上げて膨らんでいる。

ただでさえ、ウルウルした瞳を揺らして、俺を見上げ呟いた。

「まーくん…俺も…ズボン苦しい」

ブチッと理性崩壊の音。

俺はカズの唇を塞ぎ、口内で舌を絡めた後、頭を掴んで自分の熱を咥えさせた。

少し乱暴なくらい喉奥に腰を叩き付ける。

「ぅゔっ!…ふっぅむぐぅっ!ぅっ!…んぅっ!…」

『カズっ!ハァッ!…ハァッ!…出すよっ!ハァッ!…うっ!!くぅっ』

「ンッ!んぅっ…」

『溢しちゃダメだよ…ちゃんと飲んで』

トンと腰を喉奥に送りつける。

苦しそうにする表情にゾクゾクしながら、残りの迸りを飲み込ませた。

ズルっとカズの口からモノを引き抜く。カズを立たせて、後ろを向かせ、便器を跨ぐように足を開かせた。後ろからベルトを緩め、カズのモノを握る。もう片方の俺の指をカズの口に入れ舐めさせた。

ゆるゆると後ろから前を扱いてやり、口に入れた指を引き抜き後ろに這わせた。

「はぁっ!まーくんっダメッ!」

『嘘つき…』

ツプンと指が後ろに入る。

耳元でカズに囁く。

『テスト終わってから…ずっと触ってたでしょ…後ろほぐれてる』

「ぅ…ぅゔ…」

『声…出しちゃダメだよ』

俺は自分の盛りついた熱に手を添えて後ろからヌルヌルとカズの入り口に擦り付けた。

「ンッ…ぅう~っっ!」

カズは壁に突いた腕に噛み付くようにして声を殺す。

後ろから見る前屈みになって見える襟足がエロ過ぎる。

耳は真っ赤でフゥフゥと息を吐く姿に興奮が高まる。

ゆっくり腰を押し進め、ピッタリ体が重なる。

「ぅゔ…っハァ!」

『動くよ。』

俺は制服のネクタイとカッターシャツの端を口に咥え、露にした局部を見下ろした。

滑らかな白い尻を高く突き出した姿に、達してしまいそうになる。

それなのに、カズは涙目で振り返って囁いた。

「ンッ…ぅ……まーくんの…中、入ってるょぉ…」

むっ!無理ぃぃーっっっ!!

キュンと締め上げられた俺の息子はまだ働いてもいないのに、雰囲気と言葉攻めにより達してしまった。

「まっ!まーくん!?」

『ごっ!ごめっ!ごめんっ!カズっ!』

「ぅ…嘘…出ちゃった?」

俺は腰を掴んで熱を引き抜く。

白い糸が引く。

「なんか…」

カズが何を言うのか怖かった。

役立たず?早漏?バカ?

はぁーっ!俺のバカっ!!

俯いた俺の頰をガシッ!と包んだカズがキスをしてニヤリと笑った。

「まーくんさぁ…俺の事、大好きだろ?」

思ってもなかった言葉に、今度は俺が瞳を潤ませてカズを抱きしめた。

『カズぅ…今度は絶対満足させるからね!寝かさないくらいしてあげるからねっ!もう~…大好きだよぉ…』

「ふふ、学校で授業中になんて…ヤバいよね」

『ヤバ過ぎて我慢できませんでした。はぁ…俺の恋人エロ過ぎ…』

ガクンと項垂れながらスラックスを引き上げベルトを締める。

カズも制服を整えながら俺を覗き込んだ。

「エロ過ぎ…やだ?」

俺は黙ってカズにキスをした。

そっと離れて苦笑いした後

『大好き』

って、抱きしめてトイレの中なのを二人で笑った。

 

libido 70

70

Green side

バタバタと廊下を走って隣の教室に飛び込む。

『カズっ!!…ぁ、あれ?』

「あぁ…ニノならトイ」

『ありがとっ!!』

「…レって、最後まできけよ」

後ろで松本がボヤくのが聞こえたんだけど、俺は一直線に男子トイレに駆け込んだ。

そこには一人きりカズが洗面台で手を流している最中。

俺は水浸しの手を引き寄せ、一番奥の個室にカズを押し込んで後手に鍵を掛けた。

「まーくんっ…んぅっ…!!!」

便座に座らせたカズの頰を包んで深くキスする。

散々口の中を舌で掻き回した俺はプハッと唇を離し、手にしていた現代文の答案用紙をカズの目の前に突き出した。

『見てっ!!70点!赤点じゃなかったよっ!』

俺の興奮にカズがパァッと明るく顔色を輝かせる。

「まーくんっ!!やったじゃんっ!!」

『うんっ!!返却されるまで心配させちゃったからさっ!早く知らせたくてっ!』

言い切ったと同時に何人かがトイレに入ってくる足音、話し声がした。

カズと目を合わせてゴクリと息を呑む。

勢いよく来て、こんな所に閉じ込めちゃったけど…。

これはこれでマズイ。

「なぁなぁ、テストどうだった?」

「あ、俺、楽勝」

「俺は赤点二つぅ…夏休みが楽しくなりそうだわ」

「うひゃーお気の毒ぅ」

なんて会話が扉の向こう側で交わされている。

カチャカチャ

俺は自分のベルトが緩められる音に驚いて、便器に座っているカズを見下ろした。

カズは俺を見上げ、ペロッと赤い舌を出すと、ゆっくり俺の下着に

手をかけた。

 

libido 65

65

yellow side

翔ちゃんちで勉強会。

その後の帰り道。

ズルいまーくん。

俺、まーくんとあんなエッチな事したのに、まだ慣れない。

突然の顔のアップとか、ギュッてされたりとか、ドキドキしてたまんない…。

みんなそうなのかな…俺、まーくん好きすぎなんだよな、マジで。

帰宅した俺は教科書を机に広げながら溜息をついた。

まーくんも同じくらい好きなら良いなぁ。

俺の事…同じくらい…

「はぁ~ダメだっ!!まーくんがあんな事言うから…勉強集中出来ないっ!!」

“キスしたくなっちゃう”

「バカ…」

コロンとベッドに転がって、制服のベルトを緩めた。

中に手を入れて、少し固くなっていた熱に指を絡める。

「んっ…っはぁ…」

まーくんの手を思い出す。

指が長くて、熱い手のひら。

どうしよう…止まんない…

上下させる手に力がこもる。

息が乱れて、後ろが疼いていた。

あの綺麗な体が俺を貫いて揺さぶりながら、うっとりした顔をするもんだからいけない。

イキそうになると、激しく腰を打ち付けて、奥にゴリゴリ当てられて…

唇を塞がれて、舌が俺のと絡み合って…

「ハァッ…ハァッ…んぅっ…っ!!っふぅっ!ぁっ…ハァ…ハァ…」

下着から手を引き摺り出す。

ベタベタと指の間にまで絡んだ迸りを見つめる。

「エッチ…したいな…」

俺は指をネチャネチャとくっつけて、糸を引く様をうっとり見つめ、息遣いが落ち着いたらベッドから立ち上がり、洗面所で手を洗った。

ぐるぐる渦を巻きながら流れる欲望を見下ろしながら、早く大人になりたいって思った。

 

libido 55

55

Green side

カズの腰を持ち上げる

手のひらに出したローションで自分の昂った熱を軽く扱いた。

ヌチュヌチュと激しくいやらしい音が鳴ると、カズはシーツに沈めた顔をゆっくり上げ俺を振り返った。

俺は余ったローションの付いた手でカズの割れ目をネチャネチャと撫で、ゆっくり指を押し込んで行く。

「はぁっぅ…」

『カズ…凄い…昨日ヤッたばっかだからすぐ一本入っちゃった…』

「バカッ!ぁ…んぅ~っ」

『にぃ~ほんめっ』

ツプンとローションに浸った指が入って行く。

「ぁあっ!」

細い身体がビクンと跳ねる。

『可愛い…ヤバいね…マジで好き』

カズの高く持ち上げた腰を撫でる。

白い柔らかな尻にキスをする。

入れた指を中でグチュグチュと粘着質に動かした。

中が痙攣するように締まり、ガクガクと震えるカズ。

「だっ!ダメっ!いやっ!中っ!変だよっ!まーくんっ!指っ!!とめっ!てっ!ぁあっ!」

俺の指が持っていかれるんじゃないかと思う程にキュウキュウと吸い付いてきたかと思うと、カズはグッタリシーツにヘタリ込む。

『ねぇ…もしかして、中イキした?』

「ハァ、ハァ、何?…それ」

カズは虚な顔をして俺を振り返る。

『知らない?マジでエッチだなぁ…カズ…他所でそんな顔したら許さないよ』

カズは前を触らずイっちゃうくらい後ろが気持ちいいんだ…。

尚更心配になっちゃうよ。

「まぁ…くんっ…俺、ヘンになっちゃうよ。何か当たって、凄い…っヒィッッ!!!まぁっくん!ダッダメェッ!」

俺は指で解したカズの中に自らを突っ込んだ。

ちょっと乱暴に突き上げると、またガクガクと震え出す。

『ハァ…ハァッ…カズッそんなっ!締めないっでっ!』

「んっ!あっ!ぁあっ!無理っ!止めってっ!やぁっ!ぁっ!あっんっ!」

バックから突き上げる快感も堪らなかったんだけど、やっぱり顔が見たくて、突き刺した欲望を引き抜いた。

「まっ!まぁくんっ!!」

クルンとひっくり返してカズをシーツに仰向けにする。

ビックリした表情をしてる間に両足を抱え上げた。

『顔、見せて。』

「まーくんっ!」

ズンッと奥深くを抉る。

カズがのけぞって息を止めるのがわかる。

征服欲

すげぇ…

足をグンと押して、グチュグチュと派手に打ちつけた。

「ハッ!ぁあっ!うっ!ぐっ!ぁあっ!まぁっくんっ!」

打ち付けるリズムに合わせて喘ぐカズの表情が堪らなかった。

「むっ無理っ!出ちゃっうっ!」

『マジ、どんだけエロいんだよっ!俺もっ!イキそっ』

「はぁっんぅぅ~~っっ!中っ!まぁくんっ!中に出してぇ~っ!!」

カズの言葉は完全に俺を天に召した。

早くなったピストン。

最後には押し付けて全てを注ぎ込んだ。

ぶるっと身体が震える。

パタンとカズの上に倒れ込み、耳たぶを甘噛みしながら囁いた。

『種付け…カズ、妊娠しちゃうね』

その囁きにカズがまだ中に居る俺をキュンと締め付けた。

「妊娠…したいな…」

キュルンと向けられたカズの仕上げの一言に、俺は一生分の胸キュンってやつを持ってかれた気がした。