43 Masato Rain- 路地裏でグズグズと涙が止まらない。 やり直せない。 俺はこんなだし、雅紀みたいに上手に出来ない。 上手に優しくしたり、気持ちを汲み取ったり出来ない。 ただ、あの部屋に入った時に感じた絶望に色をさせるとしたら、俺じゃなく…雅紀だと…
42 身体が絡む程に愛しくてたまらなかった。 雨の中、ゴミステーションで傘をさしかけて貰った日から、本当は動き出していたのかも知れない。 あの日、止まったままの時計はゆっくりと、過去から離れる為に…動いていて…。 相葉さんが俺に覆い被さって中を貫…
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